運動前のしっかりしたストレッチって意味がないのは世界で常識になっている件

【この記事はこのような人にお勧め】

・ストレッチって効果があるの?
・運動前ってストレッチしたほうがいいの?
・怪我の予防にしっかりしたストレッチがいい!と思っている方へ

「運動をする前にストレッチって効果があるかどうか」っていうのは結構しっかりとした結論が出ていて、
これは世界のスポーツ界にはスタンダードになっています。
以前は「運動前は怪我をするからストレッチをしなさい!」とよく言われましたが、それは違っていたようです。

ただこういうものは、後から統計的に見た時に分かったってことがあるので、間違えていた人はいてもしょうがないところ。まだ情報がアップデートされていない場合は、新しい常識としてきちんと頭に入れておきたいです。

【論文】

スポーツでの怪我を防ぐためのツールとしてのストレッチの有効性の証拠を評価し、研究と予防のための推奨事項を作成するための、系統的レビューになります。
元々ストレッチは効果があるされているため、それの有効性ってどれぐらいあるのかなって調べた内容です。

結果として、

ストレッチングは、総傷害の減少と有意に関連していませんでした(OR = 0.93、CI 0.78–1.11)

逆に、ストレッチングはその後の一時的な筋力低下(最大1時間)をする悪影響がでる(パフォーマンスが下がる)ことが示唆されているので、

運動前に長いストレッチは行わないほうが良さそう。

怪我の予防にはならない + パフォーマンスに悪影響がある

ということで、基本的にはしない方がいいという結論になっています。

【感想】

私が学生の頃は、しっかりストレッチをしましょう~ってのがスタンダードでしたが、基本的には意味がないようです。
ただ、運動前でも本当に短めのストレッチであったり、治療に対するストレッチは効果があるものもあるので、

ストレッチ=ダメ ではなくて、

一生懸命運動前にストレッチしてもケガ予防にはならないよ。パフォーマンスが下がってしまうみたいだよ。
ってことは、世の中的には常識になっていることは覚えておいたほうが良さそうです。

参考文献/著者

https://journals.lww.com/acsm-msse/Fulltext/2004/03000/The_Impact_of_Stretching_on_Sports_Injury_Risk__A.4.aspx

本内容は科学的論文等に基づき考察したもので、必ずしも全ての人に当てはまる内容ではありません。実践しても効果が得られない場合、専門家に相談することをお勧めします。

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