【この記事はこのような人にお勧め】
・病院で頸の神経の問題があるといわれた(頚椎症性神経根症)
・首が疲れる
・首のための運動を何をやっていいかわからない
頸からの痺れと筋肉のLCM(頸の深いところの筋肉の一つ)との関係について記載されてた記事があったので紹介します。
ちなみにLCMとは首の「インナーマッスル」の一つになります。
筋肉の分類の仕方は色々あるんですけど、
その中の一つに
インナーマッスルとアウターマッスル という分け方があります。
ここで簡単に説明すると、
長時間姿勢を維持するような筋肉 → インナーマッスル
力こぶのように瞬発的な力を必要とする筋肉 → アウターマッスル
になります。
なので、今回は姿勢を維持する筋肉と頚椎症性神経根症という
首の疾患との関係性を調べたものです。
【論文】
頚椎症性神経根症(実際には頸から手にかけての痺れが多い症状のものです)と健康な人の頸の姿勢を維持する筋肉の太さを比較したものになります。
年齢は40才前後(±7才ほど)の頸が痛い人20名と健常者で比べた内容です。
結論としては
『健常者のほうが優位に筋肉が大きかった』
ようです。
研究者曰く、
「頸部神経根痛の患者におけるLCM(頸の深いところの筋肉の一つ)の萎縮が、痛みの結果なのか原因なのかも明らかではありません。LCMの萎縮による首の安定性の低下は、頸椎領域をより多くの損傷を受けやすくする可能性があります。これは、機能的および強化的な運動によって防止される可能性があります。」としています。
まあ、頸が悪くなってから筋肉が弱くなったのか、弱かったから頸が悪くなったのかはわかりませんが、筋肉の強化によって防止される可能性はありそう。
【感想】
少なくても頸の筋肉が増えて悪いことはないので、ちょっと頸痛めやすいんだよな~って方は、トレーニングをすることがお勧めです。
ただ、トレーニングの仕方については、既に症状があったり、予備軍の方は負荷をかけすぎると症状が悪化することがあるのでまずは関節を動かさない「深部頸部筋アイソメトリック運動」がお勧めです。
参考文献/著者
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1016/j.pmrj.2016.06.020
本内容は科学的論文等に基づき考察したもので、必ずしも全ての人に当てはまる内容ではありません。実践しても効果が得られない場合、専門家に相談することをお勧めします。
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