【この記事はこのような人にお勧め】
・レントゲンで変形性膝関節症と診断された。
・最近、膝に違和感がある。
・歩くときに膝が痛い。
・階段の上り下りで膝が気になる。
治療院で働いているよく変形した膝関節と出会います。
運動で酷使した結果であったり、筋力不足で、老化に伴って変形していきます。
治療をもちろんするのですが、外からの治療だけではなかなか良くならず、もどかしいところ。
さらに、変形が始まってから変形がなかったことには出来ないので、
(治療をしていて進行遅らせていたとしても)ちょっとずつ悪くなることもあるので、
やっぱり今まで運動をしていなかったり、肥満傾向の場合、
生活習慣を変えるはとても大変です。
出来れば、痛みが出る前に予防をしたいですが、変形が始まる、痛みが出ても改善は出来るので是非とも適切な運動を行っていただきたいです。
【論文】
関節痛の軽減または身体機能と生活の質の改善の観点から、変形性膝関節症(OA)の人々にとって陸上での治療的運動が有益であるかどうかを判断するために行われました。
合計54件の試験が行われ、痛みの結果については5362人の参加者から、身体機能の結果については5222人の参加者からのデータが提供されました。
多くの結果では、「痛み」を100とした場合、どれぐらい運動によって改善したかを見ているのですが、大体10(±5)前後改善しているようです。
国際的には下肢の筋肉強化と一般的な有酸素運動が推奨されていますが、この研究での運動の種類は様々だったとのこと。さらにプログラムの期間、頻度、強度の要因である運動の「投与量」は、このレビューに含まれる研究間でかなり異なりましたこれらの詳しい最適な量は他の論文を観たいところですね。
また、専門家とのセッションが12ぐらいまでは回数が増える程有意に改善が見られたとのことです。
最終的な結論として変形性膝関節症の人々の治療的運動は、治療後も2~6カ月間効果が持続するするようです。
しかし、6カ月以降は痛みは元の状態に戻ってしまいました。
【感想】
OAになってからでも痛みの軽減が望めるのであればやっぱり運動はしたいところですね。
ただ、やっぱりですが、治療を止めてからはまた元の状態(痛み)に戻ってしまうとのこと。
下肢の運動はずっと続けなければいけないようです。
変形が始まっても、痛みや機能は少しでも改善できるので、
是非とも運動療法を取り入れて欲しいです。
参考文献/著者
https://bjsm.bmj.com/content/49/24/1554.long
本内容は科学的論文等に基づき考察したもので、必ずしも全ての人に当てはまる内容ではありません。実践しても効果が得られない場合、専門家に相談することをお勧めします。
この記事へのコメントはありません。