骨折の後の痛みを予防するには「ビタミンC」をとろう

【この記事はこのような人にお勧め】

・骨折の後の痛みを少しでも減らしたい
・骨折して今出来ることを一つでも多くしたい
・ビタミンCって骨折の後飲んで効果あるの?

柔道整復という職業を知らない人にお伝えすると、
一番メインのお仕事は

「折れた骨折をキレイに治すこと」

を主にする職業です。
折れた骨の位置を元に戻すところから管理、
予後に痛みが残らない為に固定と管理と食事を
最善のことを提案したいと思います。

今回の記事はCRPSについてです。
CRPSとはざっくりというと、骨折の後に残ってしまう、慢性の神経障害性疼痛です。
きちんと管理がされていなかったり、治療を中途半端にしてしまうとなる可能性が高くなってしまいます。
今回は骨折後の痛みを緩和するというメタ分析を紹介します。

【論文】

PubMed(1980年から2015年12月)、CENTRAL(中央2015年、番号12)、およびEmbase(1980年から12月)の3つの主要データベースで、手首骨折後のCRPS-Iを予防するためのビタミンCのRCTが検索されました。

合計875人の患者を対象とした3件のランダム化プラセボ対照試験が含まれました。治療は、758/890(85.1%)の骨折では非手術的であり、132(14.9%)の骨折では手術的でした。

ビタミンCの補給は怪我の日に開始され、50日間続けられました。

グループとしてはそれぞれ

グループ1:ビタミンCを毎日500mg
プラセボグループ:ビタミンCの投与が無かったグループ

でそれらの痛みを比較したところ、
ビタミンCをとったグループは46%CRPSになるリスクが低かったそうです。

【まとめ】

ビタミンCの接種(経口可)だけでも痛みの慢性化を防げるのはとてもいいと思います。
もちろん、骨折で一番の大切なことは固定と、正しい治療方法と管理なのですが、
どんなにきれいに戻してもCRPSの可能性は0ではないと思います。
手の関節のみの研究で他の部位ではないですが、
おそらく他の骨折でも効果はあると思いますので、
骨折をした際はビタミンCをとるのを心がけるのはいいことだと思います。

参考文献/著者

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28274883/

本内容は科学的論文等に基づき考察したもので、必ずしも全ての人に当てはまる内容ではありません。実践しても効果が得られない場合、専門家に相談することをお勧めします。

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