【この記事はこういう人にお勧め】
・検査で背骨の変形を指摘された
・病院に行ったら椎間板ヘルニアと言われた
・腰痛が気になっている
治療院にいると、たまにレントゲンの写真の相談を受けることがあります。
レントゲンでの変形って、
自分が言われたときは結構気になってしまうもの。
加齢によって変化することは想像しやすいですが、
変形=痛みなの?っていうのは疑問なところです。
今回の論文は、無症状の方にもどれぐらい変形があるのかなぁ?
と調べたものになります。
無症候性の個人における画像所見(CTまたはMR画像)の有病率を報告する記事の系統的レビューになります。
【論文】
3110人の無症候性の個人の画像所見を報告したものになります。
無症状の人で、椎間板変性の有病率は、
『20歳代で37%、80歳代で96%』
でした。
これらの実験から変性は通常の老化の一部であり、
「通常の変形自体は痛みとは無関係では?」
という可能性が示唆されています。
30〜39歳の無症候性の個人でさえ、50%以上が椎間板変性、身長低下、または膨らみを持っているとのことなので、
道端で歩いている成人の半分は変性を伴っている感じですね。
60才以上になると90%異常の人に変性が見つかったとのことなので
、顔にしわが出来てくるのと同じかな~位の感覚でもいいのかなと思います。
慢性腰痛と変形の関連性を調べた論文でも関係性を見つけられなかったみたいなので、
変形=病気ではないですね。
何か検査の時に変性、変形があってもそこまで気にしなくていいかなって感じです。
【まとめ】
背骨の変形で症状が出ることはもちろんありますけど、
検査とかで変形があったとしても気にしないのが一番ですね。
たまに「椎間板ヘルニア」って診断されたから手術したほうがいいかなぁと相談されることがありますが、症状が明らかに強く(医学的検査をして強く)出ない限り、する必要はありません。
今回の論文からも変形が判明しただけで、症状が無いのに手術をする必要はないですね。
参考文献/著者
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4464797/
本内容は科学的論文等に基づき考察したもので、必ずしも全ての人に当てはまる内容ではありません。実践しても効果が得られない場合、専門家に相談することをお勧めします。
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