【急性炎症とは】
生体内に異常が生じた時、その初期、あるいは軽微な異常に対処するために生じる反応で、微小循環系の反応であるとされています。
私は柔道整復師という、ケガ(打撲とか骨折とか)もみる治療家なので、
主にケガについてでざっくりお話しさせて頂くと、
ぶつける! → 細胞が損傷して出血する → 神経が反応して痛いと感じる →
免疫の為に血液が欲しい!(血液をコントロール)、身体を元に戻す為に材料が欲しい(血液が欲しい)
みたいな感じです。
なので、急性炎症の自体は体に必要な反応ですが、
きちんと治療をしないと、
痛みが強すぎる → 治っても痛みだけ残ったり
腫れが凄すぎる → 神経を圧迫してしまったり、炎症が残ったり
靭帯等損傷したまま治癒過程が終わる → 弱い組織になってしまったり
と、デメリットが多くあるので、急性炎症の時はなるべく身体の反応を正しくしてあげる必要があります。
これらの急性炎症の治癒過程をざっくりいうと、
怪我してから「1~3日」 体が、ここに炎症があるから血液集まれ!って細胞に連絡をする時期。
怪我してから「1~2週間程」 土台作りの時期。基本的に動かすと土台ができないのでなるべく動かさない。
怪我してから「2週間~5~8週間程」 土台をもとに元の機能に戻していく時期。今度は動かさなすぎると、細胞がここって動かさなくていいんだっけ?
って勘違いをしてしまうため、適正に動かす時期
みたいな感じです。
これの身体のサポートをするのが治療で、
「1回の治療で痛みが無くなっても良くなっているわけではない」
「見えなくて、痛みが無くなっても瘢痕化(要は以前より弱く治されている)ことがある」
「きちんと急性の炎症を終わらせてあげないと慢性炎症に移行する可能性がある」
ので適切な治癒過程をたどらないと
・感染症
・瘢痕化(体の中で傷痕になる)
・慢性炎症へ
発展する可能性があります。
なので、急性炎症は今後の生活にも関わるので、
しっかりと治した方がよいのは間違いなさそうです。
慢性炎症のデメリット等については、
別途記載をしていきますが、怪我をしたときは、なるべく適切に治癒に向かって頂きたいものと思います。
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