線維筋痛症は継続して痛みがあるので、
結構治療院に来院されることがあります。
膠原病の一種で治療方法が見つかっておりません。
欧州リウマチ学会では「運動」を唯一裏付けられている運動法と言われています。
では、その運動ってどんなのが、どういう効果があるの?
って調べられた論文がありましたので、記載していきたいと思います。
【論文】
この論文は、
線維筋痛症の倦怠感と睡眠の質に対する運動の影響と、これらを達成する為にどんな運動がいいかの特定するために行われています。
確認された696件の研究のうち、17件のランダム化比較試験(RCT)( 1003名)が倦怠感に、12件のRCT(731名)が睡眠について、さらに、21のランダム化試験(RT)がさまざまな運動介入の有効性を比較しました(1254名)
線維筋痛症とは原因が不明のリウマチ性疾患で、倦怠感や疼痛、不眠など多くの症状を含む症候群で、米国での有病率は軽い症状を含めると20歳以上成人のでおよそ2%と言われており、日本でも多くの有病者がいるとされています。
線維筋痛症の人の80%以上が重度の倦怠感の経験をしており、睡眠の質が悪いとされていて、
欧州リウマチ学会は、線維筋痛症の管理に関する「強力な」証拠によって裏付けられている唯一の治療法は運動であると強調しています。
どのような運動が効果的か調べた結果
倦怠感を改善する運動 → 有酸素運動、筋肉抵抗運動 等
不眠を改善する運動 → 瞑想的な運動プログラム(すなわち、太極拳、ヨガ、気功)
が良かったようです。
症状によって、どちらかをやるのでもいいですし、
毎日交互にやっても良さそうです。
【まとめ】
なってしまった人は本当に大変で、
少しでも痛みが良くなって欲しいと思います。
倦怠感 → 有酸素運動、筋トレ
悪い睡眠の質 → ヨガや太極拳などの運動
が良さそうなので、是非参考にしていただきたいです。結構日本では、診断されず、ドクターショッピングになってしまうということもあるそうなので、もしかして線維筋痛症かも…
と思ったらまずは、運動を日常に取り入れるのも手かもしれません。
参考文献/著者
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6598008/
本内容は科学的論文等に基づき考察したもので、必ずしも全ての人に当てはまる内容ではありません。実践しても効果が得られない場合、専門家に相談することをお勧めします。
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