飲みすぎ危険な鎮痛薬。ロキソプロフェン

【この記事はこのような人にお勧め】

・ロキソプロフェンって何?
・なるべく控えたほうがいい飲み薬って何?
・痛み止めのロキソプロフェンの副作用を知りたい

私は登録販売者という薬局で一般的な薬なら売ってもいいよ
という資格をもっているのですが、
そういった資格とるぐらい薬に興味があります。
その中で、昔はロキソプロフェンを使いたい!と思っていたのですが、
今では市販薬で買うことはお勧めしていません。
理由としてはNSAIDSのなかでもロキソプロフェンは副作用が強いということがわかりました。

【論文】

健康な日本人ボランティアを対象とした合計190人の被験者、平均年齢57.5歳(範囲:40〜74歳)がランダムに振り分けられ、内視鏡下潰瘍や有害事象が比較されました。

セレコキシブ 76名
ロキソプロフェングループ 76名
プラセボ 37名

が参加しました。

セレコキシブは非ステロイドの痛みどもの一種で、
NSAIDSと呼ばれる成分の一つ。
ロキソプロフェンとその他のNSAIDSの消化器系への負担を比較したものです。

結果として胃・十二指腸潰瘍発現率に関して、

セレコキシブ 31.6%(24/76例)
ロキソプロフェングループ 50.0%(38/76例)
プラセボ 18.9%(7/37例)

という結果でした。
ちょっと副作用が強いですね。

【感想】 

基本的にはロキソプロフェンが入っている痛み止め、鎮痛剤は飲まないほうが良さそう。
日本では流行っていたし、海外だとブラジルなんかは使用しているようだけれど、海外では論文の通り胃腸障害が強すぎて流通していないよう。
厚労省も2016年3月「使用上の注意」の改訂(薬生安発0322第1号)が通知され、その中で

『ロキソプロフェンナトリウムの含有製剤(経口剤)について「小腸・大腸の狭窄・閉塞」の副作用に関しての追加がなされ、併せて「消化管穿孔」、「小腸・大腸の潰瘍」、「排尿困難」が記載された。』

とのこと。
まだロキソプロフェンに関する経口薬を飲まれている方は、
是非参照の論文を読んだりご自身で調べたりして頂いて控えることをお勧めいたします。
ただこちらはあくまで胃等への影響を記載しているので、
鎮痛効果とは別の話になります。

参考文献/著者

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23216412/

本内容は科学的論文等に基づき考察したもので、必ずしも全ての人に当てはまる内容ではありません。実践しても効果が得られない場合、専門家に相談することをお勧めします。

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