ハイヒール,足の健康と女性的魅力のジレンマ

【この記事はこのような人にお勧め】

・ハイヒールを履くと足が痛い
・ハイヒールを履くと腰が痛い

・ハイヒールと体への悪影響を知りたい
・でもハイヒールを履きたい

治療院にいると、足が痛いにも関わらず、
ハイヒール履きたいんですけど…
といわれることがあります。

治療家としては、痛みがあるのであれば治療優先してほしい!
と心から説明しますが、
女性としてはハイヒールを履きたい!という要望は結構あり…

視点が多角的で内容が上手く結合出来ない部分がありますが、
テーマが面白いなと。

参考までにチェックしてみました。

【論文】

英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、オランダ語、またはポルトガル語の査読付き科学ジャーナルから調べられていて、
ハイヒールの精神的なメリットと健康に対する有害に関して検討されています。

いくつかの研究の例を出すと、

エジプトのある研究ではハイヒールを履くことが魅力を高めるかどうかについて評価したところ、一般的なミディアムヒールよりもはるかに大きな効果があるという結果でした。

フランスの研究では靴が見えなくても、ハイヒールに関連する姿勢の変化の影響を受けて魅力が上がっていることがわかりました。

その他でも、シルエットでフラットな靴で女性を歩かせた場合、多くが男性と判断したという結果もあります。

ハイヒールを履くことは男性に女性の魅力を増加させることは科学的にも認められているようです。
社会的にハイヒールは女性としてのアイデンティティになっているのは間違いなさそうですね。

一方、生体力学的には外反母趾のリスクと筋骨格筋系への悪影響は有意であるというのは明確とのことです。

その他OA(変形性関節症)との関連性は有意に見られなかったとのことです。

また、変形だけでなく、転倒などのリスクも指摘され、捻挫や骨折のリスクも有意に上がったそうです。

総じて、女性の選択の自由が尊重された上でその他の問題の対処が必要と

結論になっていますが、

やっぱり、治療のために女性の自由を全て制限は出来ないとは思いますが、

治療家としては何とももどかしい話です。

【感想】

治療家的な視点だと、
『痛みが出た』→『痛みが出ることは止めてください』
で痛み第一の方は治療がしやすいですが、

そこまで単純な事ではないかなと最近は思っています。
やっぱり、どうしても好きで止められないこともありますので。

もちろん、これ以上は変形やばいよ!ってときは
変形やばいことを伝えるしかないですが、

現状あまり治療の必要性を認識できない、
そういう方にもいい治療、伝え方で提案できないかと考える日々であります。

参考文献/著者

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5537921/

本内容は科学的論文等に基づき考察したもので、必ずしも全ての人に当てはまる内容ではありません。実践しても効果が得られない場合、専門家に相談することをお勧めします。

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